いじめ・メンタルヘルス労働者支援センター(IMC)




















  『本』の中のメンタルヘルス  海外




    イギリスの産業革命
     エンゲルス『イギリスにおける労働者階級の状態』(1845年刊)

    産業革命を経て綿工業を中心に機械や鉄鋼など多くの分野で工場制度が確立し、分業と専門化を
   通じ、蒸気を利用した原動付きの機械と熟練労働者によって従来とは比較にならない量の製品が安
   価に生産されていきます。
    機械労働は、新たな病気を発症させました。
    「多面的な働きを抑制し、すべての自由な心身の活動を奪い」精神的ストレスを引き起こします。

    工場に生埋めにされ、疲れをしらぬ機械をたえず監視せよというこの宣告は、労働者にはきわめ
   て過酷な拷問と感じられている。しかもまたこの宣告は、労働者の肉体をも精神をも最高度ににぶ
   らせる作用をする。

    また工場地帯への急激な人口の密集は、例えば住宅不足などの、劣悪な生活環境を出現させまし
   た。そこでは結核、肺疾患などさまざまな疾病の温床となりました。
    今まで労働者が知らなかった神経系疾患があらわれ、「都市における精神系統の病気が農村の5
   倍にも達している」状況になりました。


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