いじめ・メンタルヘルス労働者支援センター(IMC)




















 こころのケア  救援者の惨事ストレス対策





  ボランティア 流した汗は

   広島の復興うながす 希望のしずく

       (14年夏、広島の土石流で被災した地元の中学2年生の作品)
           15年 『 現代学生百人一首』
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  石巻・門脇の「祈りの杜公園」の石碑には
 「哀と 愛と 逢と・・・」とあります。




  ボランティアせし人々は 知っている

    テレビに映らぬ 異臭のことをく

            2011年6月27日『朝日歌壇』
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 ■ 支援から帰られた職員のみなさまへ
     『支援から帰られた職員のみなさまのメンタルヘルスに
      関する手引き』
    作成:東日本大震災大阪障害者緊急対策連絡会
   「いま、ご自身のこころと対話してみませんか?
    これは、あなたが正常であるのか、それとも異常であるのかを知る為におこなうのでは
   ありません。
    あなたのこころがお疲れでないかどうかを知り、お疲れの時には、適切な対応を行う為
   に必要です。
   『支援から帰られた職員のみなさまへ』


 ■ 『震災トラウマと復興ストレス』
    宮地 尚子著
    岩波ブックレット (2011年)
   「この本は、被災地の方々向けてというよりも、外部から支援やボランティアに携わる人
   たち、復興構想や政策に関わる人たち、遠くにいて何もできないけれど、被災者に寄り添
   って、深くものごとを考えたいと思っている人たちに向けて書いています。もちろん被災
   者の方々にとっても意味あるものにしたいと思っています。 (はじめに より)


 ■ 『震災トラウマ』
    和田 秀樹 著  ベスト新書 (2011年)
   「『がんばれ』という言葉がカチンと来たら、腹を立てればいいのです。むしろ、問題な
   のは、『がんばれ』といわれることがとてもいやなのに、それを表に出すことができず、
   気持ちを押し殺してしまうような場合です。震災によってある一定数はトラウマが重症化
   してしまうのは事実ですが、そのいっぽうで人間の心には強さや自然治癒力があることも
   忘れてはいけないのです。」


 ■ 新聞記事 『[惨事ストレス]被災地で活動後、心身不調』
    読売新聞 11.4.21
   「財部さんは1週間活動し、自宅のある都内に戻った。だが、その後、津波の犠牲にな
   ったおばあさんの話が頭から離れず、眠れない日が続いた。
   「生き残った親族は、この思いを一生背負って生きていかなければならないのかと考え
   ると、気持ちが重くなりました」
    財部さんは、高校時代の友人にこの話をした。すると、少し気持ちが落ち着いた。
   「自分一人で抱え込んでいた体験を友人と共有することで、気が楽になったのかもしれ
   ません」
   『[惨事ストレス]被災地で活動後、心身不調』


 ■ 『被災地から帰った災害ボランティアの皆様』
    【大災害と惨事ストレス】
    災害ボランティアの惨事ストレス プチガイド: 2011/03/31
   「災害や事故で活動された皆さんに現われやすい反応は、以下のようなものです。
    ※以下のような反応が出ても、それはあなたが「弱い」からではありません。
    災害に何らかの立場で触れた人には誰にでも起こる反応なのです。
     a) 興奮状態が続く:
     b) 体験を思い出す:
     c) 思い出すことを避けようとする:
     d) 身体の不調:
     e) 周囲との摩擦:
     f) 話せなくなる:」
   『ボランティア活動から帰ってきたら』


 ■ 『救援者にとっての心理的問題』
   『救援者にとっての心理的問題』
   「救援者としての役割に伴いがちなストレス
    1.被災者やその家族の苦しみや悲しみを目のあたりにすること
    2.目の前の人が傷ついているのに自分は無償であることの後ろめたさ
    3.被災者によそ者扱いされなかなか受け入れてもらえないこと
    4.指揮系統の乱れなどで思うように救援活動が進行していないこと
    5.情報の不足や混乱、自分の果たすべき役割の不明確さ
    6.他の救援団体や救援者と自分の役割との調整
    7.被災者の要求に十分に応えてやれないこと
    8.救援手段が不足していたり欠けていたりすること
    9.自分の力が及ばないこと
    10.いくら同情しても被災者を元通りの状態にしてやれないこと
    11.心身の疲労
    12.自分が救援者として役に立っているかどうかがよくわからないこと
    13.十分救援ができなかったという不全感
    14.ああすればもっと有効に救助できたのではないかなどと後悔したり、自分を責めた
     りすること」



 ■ 『災害と惨事ストレス、支援者のケアの必要性
    ―現場からの声として―
    大江 浩(公益社団法人 日本キリスト教海外医療協力会)
    ボランティア学研究 Vol.12
   『災害と惨事ストレス』


 ■ 本 『災害とトラウマ』
    「こころのケアセンター」編  みすず書房 (1999年)
    1997年10月10日に神戸市で開催されたシンポジウム「災害とトラウマ――
   長期的影響とケアの方向性」の報告集。
    8人の専門家が、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、犯罪被害者への対応など突
   然の災害がもたらす心理的影響とケアについて語っています。
   「消防や警察あるいは軍隊と言った組織は、プロ意識が高く、男性的な役割意識を持
   っています。勇気と男気が求められる職業と言えるでしょう。したがって、弱音を吐
   いたり、精神的な動揺を見せるのは嫌われます、これは洋の東西を問わずいえること
   で、たとえば第一次世界大戦中のイギリスでは、戦場で強い衝撃に曝され心理的な問
   題を呈した兵士は、軍法会議にかけられ罰せられたといいます。(なお、こうした兵
   士に対しては、『戦闘神経症』という病名が後に与えられ、治療を受けられるように
   なりますが、その目的は早く前線に復帰させることでした。)」(加藤寛)
   『災害とトラウマ』


 ■ ハンドブック 『災害と心のケア』
    デビッド・モロ 著 (株)アスク・ヒューマンケア(1995年)
   「災害にあった後、多くの人は不安感による睡眠障害に陥ります。神経が高ぶって眠れ
   なかったり、眠りが浅く途中で目覚めてしまったりします。……
    不安感は、集中力や判断力の欠如・対人関係の支障も招きます。……
    ちょっとした揺れや物音への過剰反応や、恐怖のあまり幻聴が起こる場合もあります。
    これらは、『異常な事態に対する、正常な反応』です。自分を取り巻く状況そのもの
   が異常なのですから、ふつうの生活では経験しない次のような反応が起こってくるのは、
   当然のことです。……」


 ■ 『心的外傷とこころのケア』
    -阪神淡路大震災後10年の発展-』
    兵庫県こころのケアセンター 加藤 寛
    『日本リハビリテーション医学会』 (2008年)

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